ホレた1行

「ホレた1行」

私が今までに1目ボレした文章とかフレーズを列記すると (もちろんあくまで私の主観です。) 川上弘美さんの「七面鳥が」の最後のフレーズ 「歩いていた、歩いている、歩いてゆく」 だったかなあ。 たしかそんな感じのかっこいいフレーズだった。 シビレマシタ。 川上さんのピタっと決まるのに余韻が広がる終わり方。 すなわち着地の見事なきまりかた。 あの巧さだけは他に類を見ない気がする。 さすが俳句もなさっておられるだけのことはある。 好き好き♪ベタボレ。 あと 村上春樹さんの 「ヤツが金持ちになっていたら オレは今ごろ空を飛んでる」 だったかしら。落としたチュ―イングガムが まちがって靴にあたってしまって骨折してしまい、 「じ、地獄だぞ」というくだり。 (不正確) も好きだなあ。 梶井基次郎氏の 「誰でもいい、あざ笑っていてもいい、誰か見ている人はいなかったか?」の1節も忘れられない。 (やや不正確) あと 山川方夫氏の 「安南の王子」の中の 「つまり彼は1日ずつしか生きなかった」 ワイルドの童話の中で花火が呟く 「ロマンスは死にましたわ」 「だいたい真実なんてものは夜中の二時の犬の遠吠えの中だけにしか ないのだからして」(正確ではないです) あ、さいきんでは とある人の日記の 「・・・無理かな。オレ、おっさんだしな」 もちろんそこの部分だけ列記したってあんまり意味ないかもしれません。 それらの文はおさまるべき場所にピタッと見事に おさまっていたので極めて印象に残ったのですから。 こうやって書き出してみるとけっこうありますね。 今度探して整理してみよっかな。 「1行ボレ文集」 楽しいかもしれませんね。

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